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エイプリルフール 中共当局を揶揄

2011年04月08日

【新唐人2011年4月8日付ニュース】4月1日はエイプリルフール。この日、中国のポータルサイト“網易”が当局を揶揄する内容のネット新聞を掲載し、多くのネットユーザーの笑いを買いました。しかし、まもなく、当局によって削除されました。
 
 “網易”は4月1日、“幸福時報”創刊号を掲載。第一面の記事は“マヤの予言への読解、2012年の大災難は中国人だけが生き残る”です。
 
その理由を、“中国人は長年、廃棄綿(はいきめん)で作った布団、メラミン入りミルク、スーダンレッド、地溝油(ちこうゆ)、殺虫剤入りハム、メチルアルコール、劇物入りビール、発がん性物質入りシャンプで鍛えられ、その上東洋医学と易学に身を守られ、人類とは違う全く新しい生物に進化したからだ”とブラックジョークを飛ばします。
 
創刊号は、社会、生活、万象、体育、文化など八つの分野から構成され、うち社会面には、“住宅は丈夫すぎるし、安すぎる。市民は横断幕を掲げて強制撤去を求める”とあり、“万象”では、“世界中で中国製品ブームが巻き起こり、中国人は基準値を上回るヨウ素を持っているので放射能は怖くない”とあります。
 
中国の社会問題を皮肉った“幸福時報”創刊号は瞬く間に話題となり、多くのネットユーザーの喝采を浴びました。しかし、このことはまたもや共産党当局の神経に触れ、数時間後には削除されました。
 
昝愛宗中国獨立評論家音源 RFA
 
「 “網易”は民心を捉えている。しかし削除されたことは政府が裏で操作している。一時的に削除しても、庶民の口は削除できないから、こちらで削除しても、あちらでまた広がります。百人しか知らなかったのに、結局五百人 、千人が知ることになり、逆効果になります。削除するほど、興味が湧きますから」
 
実際、4月1日前後、ネット上では多くの“愚民”が愚痴をこぼしています。
 
 “庶民は毎日がエイプリルフールだ”の作者包(ほう)さんは、こう書いています。“閻魔(えんま)、毒ミルク、痩肉精(そうにくせい)・・・神様、これらはエイプリルフールの贈り物ですか?”
またこう嘆きます。“中国では毎日がエイプリルフールだ。毎日人を騙す手口が作り出され、庶民は永遠に騙される役目だ。”
 
 “中国青年報”もこの日、著名評論家曹林(そうりん)さんの文章を掲載しました。
文章では、“権力が人をもてあそぶ現象は中国ではありふれたこと。制度上の特徴だ”と指摘します。
 
スキャンダルが暴かれたとき、政府部門の解釈はいつも国民を馬鹿にしています。メディアの報道はいつも決まっているのです。例えば、悪いことは全て臨時従業員のミスだ、ミスが出たのは技術的問題だ、部下が間違いを犯すのは個人の行為で、上司は何も知らないのだというのです。
 
また、政府は一切の権利を握っており、話をする権利まで独占しているので、国民をもてあそぶのは容易いことだ、と述べました。
 
また、災害や突発事件が起きると決まって情報を隠蔽します。理由は、情報公開はパニックを引き起こし、社会が不安定になると言うのです。
 
隠蔽こそパニックの源だと曹さんは指摘します。おろかなのは国民ではなく、隠蔽しようとする権力者なのです。
 
民主化問題においても、中国人は素質が低いので民主化には適さないと言いますが、これも国民を馬鹿にしていると言います。
 
政府の権力に押されて毎日がエイプリルフール、毎日馬鹿にされている、と曹さんは嘆きます。
 
また、こんなブログもあります。“エイプリルフールの日に調査を行ったが、どれが本当なのか。住宅価格が下がる、給料が上がる、税金が下がる、食品は安全だ、原発は安全だ、官僚が財産を公開した、富を公平に分ける、など”。最後に作者は、これはエイプリルフールのジョークだったと締めくくりました。
 
新唐人テレビがお送りしました。
 

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